足幅が狭い人、甲が低い人の靴選び。靴メーカーは、靴の中で前滑りをする場合が多く、足が痛くなることがあると書いている

サイズは合っているはずなのに、パンプスを履いて歩くと、つま先がどんどん前に詰まって痛くなる。かかとがパカパカ浮く。幅広の人の悩みはよく聞きますが、足が細い人、甲が低い人にも、靴選びの悩みはありますよね。

靴メーカーのムーンスターは、靴の選び方の解説で、足幅が狭い人は、パンプスなど靴の中で前滑りをする場合が多く、それが原因で足が痛くなることがある、と書いています。甲が低い足についても、靴がパカパカして前滑りをおこし、足先が痛くなることがあるそうです。

この記事では、ムーンスターの「自分の足に合う靴の選び方」(基礎編・応用編)から引用し、そこから先は編集部の見方として段落を分けて書きます。ムーンスターは靴を製造・販売している会社です。最後に出典をまとめました。

目次

足幅が狭い人。前滑りで足が痛くなることがある

ムーンスターの応用編は、足幅が狭い人について、こう書いています。

  • 靴幅が細めで、かかとが高すぎない靴が良い(かかとの高さの数値は書かれていません)
  • 足幅が狭い人は、パンプスなど靴の中で前滑りをする場合が多く、それが原因で足が痛くなることがある
  • 靴ひもやベルトをしっかり締めたり、市販の前滑り防止用のインソールやパッドを活用したりするのも1つ
  • ただし、まずは自分の正しいサイズを知ることから

ここからは編集部の見方です。「かかとが高すぎない靴」が挙がっているのは、かかとが高いほど、足が靴の前のほうへ押し出されやすいからだと読んでいます。幅が細い人ほど、靴の中で足を横から止めるものが少ないので、その分、前に滑りやすいのかもしれません。

甲が低い人。靴がパカパカして前に滑る

甲が低い足については、履き口回りがフィットするデザインが良いでしょうとしたうえで、甲が低い足は靴がパカパカして前滑りをおこし、足先が痛くなることがあります、と書いています。対策として、履き口回りがフィットするよう、市販のクッション材を入れてみるのも良いかと思います、とあります。

反対に、甲が高い人には靴ひもやベルトなど、甲を覆う部分が調整できる靴を勧めています。

ここからは編集部の見方です。甲が低いと、甲と靴のあいだにすき間ができて、足が靴の中で固定されにくくなるのかもしれません。出典が挙げているのは履き口回りをフィットさせることです。

まず、自分のサイズを知る

応用編は冒頭で、まずは自分の足長や足幅など、正しいサイズを選ぶことが大切だとしています。基礎編では、足の長さと足囲(一番幅の広い部分)をメジャーなどで測ることを勧め、近くのシューズショップで測ってもらうのがおすすめだが、家族や友人と協力して自宅で測ることもできる、と書いています。

また、応用編は足幅の広い人について「一般的には、2E(EE)が標準となりますので、3E(EEE)以上の幅が広い靴を」と書いています。

ここからは編集部の見方です。「2Eが標準」というのは、ムーンスターが「一般的には」として書いていることです。靴のサイズを定めたJIS S 5037のサイズ表には、同じ足長でも、EやDのように2Eより細い幅の区分があります。足幅が狭い人は、靴の表示に「E」「D」などの細い幅があるかを見るのも1つの方法です。たとえばJISの女子用の表では、足長23cmの場合、足囲がDで222mm、Eで228mm、2Eで234mmです。測った足長と足囲を表に当てはめると、自分がどの幅に近いかの目安になります。JISのワイズの読み方はJISのワイズの記事にまとめています。

試し履きで、前滑りしないかを確かめる

ムーンスターの基礎編は、試し履きのポイントとして次の3つを挙げています。

  1. 足を入れたら、かかとをトントンと地面に打ちつけて、かかとをフィットさせる
  2. かかとをフィットさせた状態で、つま先側から順番に紐を締める。その際、つま先部分に1cmぐらい余裕があるかを確認する
  3. 歩いてみて、甲のまわりが圧迫されていないかを確認する。ゆるかったり、きつかったりする場合は紐の締め具合を微調整する

そして、歩いた際に靴の中で足が動かずに、5本の指が自由に動く状態が理想的だとしています。靴を手に取ったときには、かかとが柔らかすぎるものは避ける(足のかかとを包んで支えるには、ある程度の硬さが必要)、とも書かれています。

ここからは編集部の見方です。この手順は紐靴を前提にしています。パンプスで試すなら、①かかとを合わせて立ち、つま先に1cmぐらいの余裕があるかを見る、②店の中を少し歩いてみて、つま先が詰まってこないか、かかとが浮かないかを見る、という形に置き換えるといいと思います。立っただけでは分かりにくい前滑りも、歩くと気づきやすいはずです。締めるものがないパンプスで前に滑るなら、出典の「ベルトをしっかり締める」に近い形として、甲にストラップのあるパンプスを候補にするのも1つです。

いま持っている靴で前に滑るなら

ここからは編集部の見方です。出典の言葉を、手持ちの靴に当てはめると、こうなります。

  • 紐やベルトのある靴なら、かかとを合わせてから締め直す。紐の結び方で足の止まり方が変わることは靴ひもの記事に書きました
  • パンプスのように締めるものがない靴なら、前滑り防止用のインソールやパッドを試す(多くは靴の前側の中敷きの上に置くタイプです)
  • かかとが浮くなら、かかとの内側に貼るパッドを試す方法もあります(出典には書かれていない、編集部の見方です)
  • 甲が低くてパカパカするなら、履き口回りがフィットするようにクッション材を入れる

ただし、出典は足幅が狭い人について、前滑り防止のインソールやパッドを「ご活用頂くのも一つですが…先ずはご自身の正しいサイズを知ることから」と書いています。道具で詰めても痛いなら、そもそも幅や甲の高さが合っていない靴なのかもしれません。中敷きでできることとできないことは中敷きの記事に、パンプスが痛む理由と木型の関係はパンプスと木型の記事にまとめています。

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まとめ:細い足と低い甲は、前滑りを止める靴を

ムーンスターの解説によると、足幅が狭い人は、パンプスなど靴の中で前滑りをする場合が多く、それが原因で足が痛くなることがあり、靴幅が細めで、かかとが高すぎない靴が良いとされています。甲が低い足は靴がパカパカして前滑りをおこし、足先が痛くなることがあるので、履き口回りがフィットするデザインが良いとされています。足幅が狭い人については、紐やベルトを締める、前滑り防止のインソールやパッドを活用するのも1つだが、まずは自分の正しいサイズを知ることから、とされています。甲が低い人には、履き口回りにクッション材を入れてみるのも良いかと思う、とあります。

ここからは編集部の見方です。足が細い人、甲が低い人こそ、店で少し歩いてみて、つま先が詰まってこないかを確かめてから選んでください。前に滑らない靴は、それだけでつま先の痛みを減らしてくれると思います。

出典

※ムーンスターは靴を製造・販売している会社です。各資料は2026年10月27日に確認しました。

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この記事を書いた人

日常の靴選びから仕事に合わせた靴選びなど、さまざまな靴に関する情報をお届けしています。あなたの足元を彩る一足を見つけるお手伝いができれば幸いです。お気に入りの靴を見つけて、毎日の生活を足元から豊かにしてください。

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